最上義光は、甥の伊達政宗と並び東北を代表する戦国大名。山形城を築城し、現在の山形市の基礎を作りました。
義光は天文15年(1546年)に生まれ、29歳で家督を継ぐと、武力だけでなく、内応(今でいう諜報活動)などの知略を使って57万石にまで勢力を拡大した知将として知られています。また、文化人としても評価され、都の桃山文化を東北に広めたとされています。山形城はほとんどの建物が失われてしまいましたが、霞城公園には二の丸跡が残り、桜の名所として市民に愛されています。
山形県内陸部で食べられているのが「ひっぱりうどん」。大きな鍋で乾麺をゆで、鍋からそのまま器にひっぱってきて食べることから「ひっぱりうどん」「ひきずりうどん」などと呼ばれています。昔、炭焼きの作業中に食べられる手軽な食事として生まれ、その後家庭にも根付いてきたといわれています。大勢でひとつの鍋を囲む、コミュニケーションの場でも大切にされているうどんです。
「ひっぱりうどん」のもうひとつの特徴はつけダレ。納豆にさばの水煮と長ねぎなどの薬味を入れ、よくかき混ぜていただきます。お好みで卵を入れたり、かつお節を加えたり、家庭によって具材が異なるそうです。いずれも雪国の保存食として家庭にある食材だけで作ることができるのです。また、おいしさだけでなく栄養価も抜群。特にさばはDHA、EPAなどの必須脂肪酸が豊富で注目の食材です。
対するうどん丸は「ひっぱりうどん」に変わりつけダレを合わせてみた。梅干し、みそ、かつお節とこちらも家庭にある身近な食材で作れるつけダレ。梅干しの酸っぱさがみそを合わせることでマイルドになり、いくらでもうどんが食べられるぞ!うどんもタレに絡みやすい細麺の「稲庭風うどん」をセレクト。なめらかな喉越しがいつでも楽しめる優れものだ。