「杉玉」
日本酒の造り酒屋や古い酒屋さんの軒先にまん丸の玉が飾られているのを見たことがありませんか?これは「杉玉」といって新酒ができたことを知らせるものなのです。その名のとおり杉の葉を丸く差し込んで作ります。大きく青々とした杉玉はだんだんと枯れて茶色くなっていきます。
最近では、こだわりの日本酒を扱う料理店に飾られていることも多いこの杉玉、もともとはお酒の神様に感謝を捧げるものだったといいます。
樹木も冬の装い!?
初霜が降りると気温がぐっと下がり、本格的な冬の訪れを感じます。厳しい冬が訪れる前に、樹木も冬を越す準備をします。松の木等にぐるっと腹巻きのように藁を巻くのは「こも巻き」といいますが、実は寒さ対策ではなく害虫駆除のためなのです。害虫をこもの中で越冬させ、春になるとこもと共に焼却します。また、日本庭園ではドレスのように放射状に縄を張る美しい「雪吊り」を見ることができます。これは雪の重みで樹木の枝が折れないように縄で保持しています。冬の風物詩ですね。
旬の食材 【白菜】
冬の間にどれだけ買うのかな、というくらいの冬を代表する野菜、「白菜」。寒いほどおいしさが増す野菜です。外葉が大きく、しっかりと巻かれていて、芯にみずみずしさとつやがあるものを選びましょう。半分や1/4にカットされたものは、断面は平らなものが新鮮です。カットしてから時間が経つと断面はふくらんできます。カットしていないものは、新聞紙にくるんで冷暗所に立てて保存すれば長期間の保存が可能です。カットした白菜は傷みやすいのでラップで包み、早めに使い切りましょう。使いやすい大きさに刻み、固めにゆでてからラップに包んで冷凍保存もおすすめです。