毎年4月13日から15日までの3日間にわたり、タイ各地で開催されるのが「ソンクラーン(水かけ祭り)」です。
もともとはタイの旧正月を祝う伝統行事で、家族が一堂に会して仏像や仏塔、あるいは家族の年長者の手に水をかけてお清めする風習があったといわれます。近年は、暑さをやわらげるためなのか、街中で人々が水をかけあって楽しむ「水かけ祭り」が開催されています。
期間中、僧侶以外には水をかけてもよいとされていて、通行人同士が無礼講!とばかりに水をかけ合います。タイの首都・バンコクはもちろん、全国各地でさまざまなイベントが開催され、これを目当てに多くの観光客がタイを訪れます。
バンコクでは、観光客に人気のカオサン通りやビジネス街のシーロム通りでもソンクラーンが行われ、現地の若者や観光客であふれ返ります。また、世界遺産で知られる古都・アユタヤでは、象との水かけ合戦が楽しめ、長い鼻から水を放つ象と一緒に水遊びができます。北部のチェンマイでは守護神とされる仏像に水をかけようとたくさんの市民が集まりにぎわう一方、托鉢する僧侶に施しをしたり、寺院の境内に砂を持ち寄って仏塔を作って出来ばえを競うなど伝統的な儀式も見られます。
僧侶以外には水を掛けて良いとされており、カメラを持っていても、トゥクトゥクに乗っていても、お構いなしに水を掛けられます。
出典:外務省ホームページ (http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html) を加工して作成
タイの屋台で人気の麺料理「パッタイ」。米粉でできた麺を使ったタイ風の焼きそばのことです。豚肉、干しえび、もやし、にらなどの具材を炒め、タイの調味料であるナンプラーや、ライム、ピーナッツなどを加えて作ります。
食べる時には、テーブルに置いてある4種の調味料(ナンプラー、粉唐辛子、唐辛子入り酢、砂糖(グラニュー糖))を加えてお好みの味付けにします。パッタイや汁麺などは後から味付けされることが前提のため、もともと薄味に作られています。日本のタイ料理店にも置いてあるので、ぜひ使って自分好みの味を見つけたいですね。
今月ご紹介するレシピは、細めでなめらかな食感の冷凍「稲庭風うどん」を米粉でできた麺に見立てて作りました。具材を炒めたら、レンジで加熱したうどんを加えて炒め合わせます。
あらかじめ麺をゆでておく必要がないので、手軽に作れるのも魅力です。
南北に長いベトナムの中部に位置するのが、古都・ホイアン。ホイアンは、15世紀にはアジアとヨーロッパを結ぶ貿易港として栄え各国の商人たちが往来していました。16世紀末には日本との交易も盛んになり、江戸時代には朱印船も派遣され、日本人町が作られたそうです。ホイアンを代表する建築物「来遠(らいおん)橋(日本橋)」が、その歴史を物語っています。旧市街地にはその他にも木造やレンガ造りの歴史ある建物が残されており、1999年に世界文化遺産に登録されています。
ホイアンで毎月旧暦14日の満月の日に開催されるのが「ランタン祭り」です。「ランタン祭り」の日は、旧市街の電気が消され、軒先に飾られたさまざまな色のランタンの灯りだけが街を照らします。また、街の中心を流れるトゥボン川にはたくさんのボートが浮かび、色とりどりの灯篭が流され、幻想的な雰囲気に包まれます。
高い建物もなく、街への車両の乗り入れは制限されているので、ランタンの灯りに浮かぶ古い街並みをゆっくり歩きながら、のんびり楽しむことができます。
出典:外務省ホームページ (http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html) を加工して作成
日本でもおなじみの「フォー」。フォーは、鶏がらや牛骨からとった透明のさっぱりしたスープに米粉の麺(フォー)を合わせたベトナムの麺料理です。えびや鶏肉、牛肉などの具材に、ねぎやパクチー、もやし、さまざまな香草などをのせ、好みでライムをしぼったり、唐辛子の輪切りを入れていただきます。
フォーは、現地では定番の朝食で、店先や屋台で湯気の上がった寸胴鍋を目印に次々にお客さんが入っていきます。日本でも乾麺が売られていますが、なかなか手に入らなかったり、手に入っても意外と調理に手間がかかります。
そこでおすすめしたいのが冷凍「稲庭風うどん」です。レンジで加熱したうどんにスープを注げばできあがり。つるりとしたなめらかな食感で、あさりやえびの海鮮の旨みとあっさりしたスープととても相性がよく、レモンとパクチーをのせればさらに本格的な味わいになります。ぜひお試しいただきたい一品です。