「春は桜色」

卒業シーズンを経て入学式、入社式などを迎える頃。桜並木を歩いたり、お花見に出かけたりで心が躍りますね。春先は雨も多くなり、このちょうどいい湿度が沈丁花の香りを際立たせてくれます。桜色、つまりピンク色には、自分やまわりに癒しを与えてくれる力があるようです。なんとなく、環境が変わるこの季節に、桜色のものを愛でることで気持ちの調整をしているのかもしれませんね。

長命寺(ちょうめいじ)と道明寺(どうみょうじ)

桜餅もこの頃に欠かせない旬のお菓子です。関東では、桜色のお餅で餡をくるんだ“長命寺”が主流です。江戸時代、向島にある長命寺では、散り積もる桜の葉に毎年悩まされていました。ある時、桜の葉を塩漬けにしてお餅を包むことを思いついたのが桜餅の始まりといわれています。関西では、桜色の餅米で餡をくるんだおまんじゅう型の“道明寺”が主流です。桜色のお菓子をいただくと、目もお腹も癒されて、幸せな気分に包まれますね。

ごはんレシピ

旬の食材 【あさりとにら】

潮干狩りが楽しめる季節の到来です。潮干狩りは、干潮時刻の前後2時間くらいが最適。殻の模様がきれいで大きめなものを選びましょう。自分で採ったあさりはいつもと違う味に感じます。独特な旨味を持ったあさりは、高タンパク・低脂肪で、ビタミンB2、B12、鉄分、マグネシウム、タウリンなどの栄養素が豊富。貧血予防にも効果ありといわれています。
気持ちにもからだにも「陽気」を奮い起こしてくれるのが、この時期に旬を迎えるにらです。寒さで固くなっているからだ、特にお腹を温めてくれる野菜です。

卵とにらの春色チャーハン

卵と刻んだにらをたっぷり使った、黄色と緑が鮮やかな春らしい色合いのチャーハンです。

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