東京うどん日和 東京で見つけたうどんの名店のいちおしメニューをご紹介します

口当たりも優しい細打うどんと、干椎茸・削り節・昆布でしっかりとった出汁。老若男女、誰もが素直に受け入れてしまう穏やかな美味しさこそ＜竹や＞の魅力だ。

渋谷の名店＜澤乃井＞で修行し、浅草橋でうどん屋を開いて１２年、お茶の水に移転して１４年、四半世紀以上をうどん作りに捧げて来た店主が作る細打うどんには、流行りすたりとは関係ない普遍的な美味しさがある。

水で締めたつやつやのうどんを温かい鴨汁につけていただく鴨汁うどん、牛乳を使ったクリーミーな味わいのカレーうどんなど、一見濃厚そうなメニューでさえ、食べてみると最後の一滴まで汁を飲み干したくなるほど、あっさりしながら出汁の旨味をしっかり感じる、優しい仕上がりになっている。

注文が入ってから茹でる細めのうどんは、コシだけに頼らない絶妙な食感。汁につけずにうどんだけをそのまま味わってみると、柔らかさの中にある適度なコシと、絶妙な塩加減がよく分かる。（うどんそのものの味が良く分かるので、ぜひこの食べ方を試していただきたい！）

細く長く、そして美味しく。＜竹や＞のうどんは、まさにご主人のうどん人生を表しているようだ。