東京うどん日和 東京で見つけたうどんの名店のいちおしメニューをご紹介します

創業万延元年（1860年）。
稲庭うどんの歴史そのものとも言える、秋田の超老舗の味を銀座で楽しめる。

丸3日、職人がすべて手作業で製造する伝統の麺は、ゆで上がってざるに並んだその姿を見るだけで、思わずうっとりしてしまうほど輝いている。
かつお節・昆布・干椎茸でとっただしを使い、しょうゆの味もしっかりと立ったつゆにつけてすすれば、細くてつるっつるの上品な食感。
しなやかながら、その細さからは想像できないほどのコシもある。

さらにこってりした胡麻味噌つゆにつけても、つゆに負けないだけのしっかりとした小麦の味がする。
つゆを変わり種のタイカレーにしても、やっぱり麺の存在感は変わらない！
これぞ稲庭うどんの力強さ。

麺がそれだけしっかりしているからこそ、八丁味噌を使った濃い味の肉味噌温玉とも相性抜群。
一方、温かいかけうどんにすると、若干だけコシがやわらかくなり、だしのきいたかけ汁と良くなじむ。
ふっくらの油揚げをのせたきつねうどんは、実に上品な味わいだ。

乾麺なので、もちろん自宅でも食べることができるけれど、お店でしっかりととった本格だしと合わせ、プロがゆでたゆでたてを食べてみると、稲庭うどんのさらなる魅力を感じることができる。