パックごはん de 晩餐会
三品目
New style tororo飯
サマートリュフ、わさび
北海道産ゆめぴりか
やわらかめで粘りと弾力がある
もっちりとした食感。
豊かな甘みが楽しめる。
料理長より
「北海道産ゆめぴりか」は、やわらかめで粘りと弾力があるもっちりとした食感。豊かな甘みが楽しめるご飯です。ご飯の上に、蒸してかためたとろろをのせました。だしのきいた餡をはり、香り立つサマートリュフとわさびを添えて。とろろとご飯の間に、のりを敷き、自然に混ざってしまわないように工夫をしています。そののりとご飯、とろろを全体に混ぜて食べてもまたよし。
四品目
お米のパン巻き
食パン、餅、アスパラ
石川県産ミルキークイーン(2019年2月製造終了)
粘りが強く、もちもちとした食感が特徴。
冷めてもおいしくお召し上がりいただけるお米です。
料理長より
粘りが強く、もちもちとした食感が特徴の「石川県産ミルキークイーン※」。そのご飯を餅とともに薄手のパンで巻いた、斬新かつ意欲的な一品です。中心には具となるみずみずしいアスパラを入れ、白絞油と焙煎香のしない太白胡麻油をブレンドした油でカラリと揚げています。
※ 2019年2月製造終了
パンのサクッとした食感、中身のご飯のもっちり感。それにアスパラのザクッとしたフレッシュ感。それらの食感のギャップがおもしろい! ご飯とパンという、本来一緒にならないものが「合う!」と気づかせてくれた意外性のあるお料理。お米のパワーを感じました!
五品目
軍艦二種
アボカド、湯葉
北海道産ななつぼし(2023年9月製造終了)
つや、甘み、粘りのバランスが良く、
冷めても
おいしくお召し上がりいただけるお米です。
料理長より
「北海道産ななつぼし※」は、つや、甘み、粘りのバランスがよく、冷めてもおいしくいただけるご飯です。その特徴を生かし、純米酢、砂糖、塩を和えて酢飯にしました。レストランでは通常、寿司だねに野菜を使うので、酢飯は淡い味付けにしています。わさびしょうゆで味をつけたアボカド、モッツァレラチーズと合えた湯葉を具で軍艦に。かみ締めるほどに米の旨みが広がります。
※ 2023年9月製造終了
実は僕、鮨屋の息子なんです。こちらの酢飯は、パックごはんだということをまったく意識せず、ペロッと食べてしまいました!(笑) ご飯が主張しすぎることもなく、酢の風味も感じられて、変に気になる点がまるでなかった。家で少量のちらし寿司を作る際にも活躍しそうです。
六品目
お茶漬け
梅干し、昆布、ごま、花穂
山形県産つや姫
こしひかりに匹敵するおいしさで人気の銘柄米。
かためでしゃっきりとした食感が特徴。
料理長より
かためでしゃっきりとした食感が特徴の「山形県産つや姫」。しっかり芯のあるお米だからこそ、だしと緑茶をたっぷり張ったお茶漬けに。だしは昆布だし。沸かない程度の温度で、雑味が出ないように注意しながら約1時間じっくり煮出し、さらに梅干しを入れてだしをひくことで、まろやかにかつ風味豊かにしています。ごま、花穂を添えて。
つや姫という銘柄が登場した10年以上前にPRを手がけたことがあって、その頃からよく食べている銘柄です。今や押しも押されぬ銘柄ですね。ベタッとした感じがなくて、こういう汁気のあるものとも合いますよね。実は冷めてもむしろ甘みがでておいしいんですよ。
料理長より
肉は使わず、野菜のだしとスパイスを合わせた精進料理のカレーです。カツは車麩を使用しています。しょうゆ、みりん、だしで味を含ませた車麩にパン粉を付けカラッと揚げています。ご飯は、本日用意したパックごはん全7銘柄から、お好きなものを選んでいただきました。(みなさん、とても楽しそうに選んでいらっしゃいました)
僕は「石川県産ミルキークイーン※」を選びました。やわらかくって、甘みと粘りがありますね。カレーが想像していたよりスパイシーで、ご飯の甘みととてもよく合っています。実はおいしいといわれるカレー屋ほど、ご飯のことをよく考えている。何しろカレーにとってご飯は重要な決め手です!※ 2019年2月製造終了
八品目
田の実汁粉
白きくらげ、白玉、黒胡麻油
新潟県産こしひかり
やわらかめの食感とバランスのとれた食味が特徴。
料理長より
「新潟県産こしひかり」は、やわらかめの食感とバランスの取れた食味が特徴です。こちらのお汁粉は、ご飯を砂糖と湯とともに軽く炊いて、ミキサーにかけました。すった黒ごまと油を混ぜた黒ごま油と、お米の汁粉、白玉団子がいいハーモニーを生みます。冷やしていますので、涼やかにお召し上がりいただけます。
ご飯のデザートと言われると意外なもののように感じるかもしれませんが、和菓子の世界では昔から当然のもの。何の違和感もありませんよ。甘くて冷たいお粥なんて、夏っぽくてとてもいいアイデアじゃないですか! さらさらと完食してしまいました。
冷たいお料理、温かいお椀ときて、次はまたまるで違うベクトル。のりが仕切り代わりに敷いてあることで、ご飯ととろろを別々に味わえるし、混ぜても風味がいい。のりとわさびでご飯のおいしさがさらに際立ちます。4品目でもはや、ご飯の料理の対比に翻弄されています。