東京うどん日和 東京で見つけたうどんの名店のいちおしメニューをご紹介します

うっとりするほど艶やかなうどんだ。
ざるの上に綺麗に盛られたうどんのツヤツヤに輝く表面を一目見ると、箸を持つ手が一瞬止まってしまう。

このまま眺めていたい・・・
そんなことすら思わせる優美な姿。

もちろん艶やかさは見た目だけではない。「うどんのみずみずしさを残したいから」と打ち粉を極力使わずに、茹でる直前に機械で切ったうどんは、透明感のある美味しさで、まるで新鮮なうどんのお刺身を食べているかのよう。

さらにサクサクと軽い食感がたまらないかしわ天、関西風にすっきり仕上げられたツユ、全てのうどんに付いてくる新鮮なねぎとすりおろしショウガなど、どこをとっても一点の曇りもなし！実に気持ちよいうどんなのだ。

小料理屋のような清潔感漂う店内にはピンとした空気が流れ、「真っ当なうどん屋」とはかくあらんと、ついついこちらの背筋も伸びる。

しかもそんなうどんが、なんと４００円（醤油うどん）から食べられるのだから、昼時を過ぎてもお客さんが絶えないのも納得がいく。
「お客さんからは（この値段で）大丈夫ですか？って心配されますよ」と笑って語る店主の清々しさもまたこのお店の魅力の一つ。

新宿の狭い路地裏にポツンと佇む、たった12席だけの小さなお店だが、ツヤツヤツルツルの艶やかなうどんに一度魅せられたら、二度三度と通ってしまうこと間違いなしの魅惑の名店だ。