東京うどん日和 東京で見つけたうどんの名店のいちおしメニューをご紹介します

ツルツル、モチモチ、シコシコ、うどんの食感を表す言葉は色々あるけれど、はつとみのうどんにぴったりなのは「フワフワ」だ。

宮崎の釜あげうどんの特徴である細めで柔らかいうどんは、口に入れた時のフワフワの食感とツルツルの喉ごしが魅力。

しかし柔らかいと言ってもコシがない訳ではなく、中心部にはわずかに芯が残っていて。うどんの外側・内側・中心部で食感が三変化するように、絶妙の茹で加減で供されるのだ。

うどんを受け止めるつゆの方もまた、醤油を押さえた透明感のある上品な味。名物の釜あげうどんは、出汁の旨みとうどんのフワフワ感が相まって最高に「癒される」１杯になっている。

そんな癒し系のうどんに、梅豚うどんの梅の酸味・煮豚うどんのごぼうの香り・キムとろうどんのキムチの辛味など、具材の旨みが加わると、えも言われぬ絶妙の味に変化する。

「人は食を表す」のか「食は人を表す」のか、ご主人もまた物腰が柔らかくほんわかとしていて、このうどんにしてこのご主人あり！といった感じで微笑ましい。

フワフワのうどんとやんわり穏やかなご主人が優しく迎えてくれる、癒し系の名店だ。